ギャラクシアンG30 (Galaxian G30th Edition)レビュー

なんかボツになったテキストが発掘されたので貼っとく
http://itunes.apple.com/jp/app/galaga-30th-collection/id413616338?mt=8

+無料で広告も無く、アドオンへの誘導も控え目
+操作しやすい
セミオートショットで爽快
+スコアアタックの楽しみがある

ギャラガ生誕30周年という事で Galaga 30th Collection が発売された。開発はナムコとたぶん Moss (モス; 雷電シリーズで有名)。
ギャラクシアン G30」「ギャラガ G30」「ギャプラス G30」「ギャラガ'88 G30」と4つのゲームがセットになっていて、ギャラクシアンG30のみ無料である。
他の3つはセット価格900円、バラ売りで350円〜450円となっている。
今回は無料のギャラクシアンG30を紹介する。
ギャラクシアンG30は、固定画面縦シューティングで古典のリメイク。操作は快適で、ショットの仕様に工夫があり、スコアを稼ぐ爽快感がある。
Moss (モス)を知っているその筋のファンはもちろん、シューティングを余り知らない人も気軽に楽しめるゲームになっている。

●元祖ギャラクシアンのリメイク
原作のギャラクシアンは1979年にアーケードゲームとしてナムコから発売された。シューティング黎明期の名作の一つで、スペースインベーダーの影響を受けつつ、独自要素も盛り込んでいた。ギャラガギャプラスギャラガ'88、の御先祖様である。

●原作の雰囲気を再現しつつアレンジ
ギャラクシアンG30は、見た目や基本システムに関しては原作のギャラクシアンと良く似ている。
【編隊を組んだ敵が、数体ずつ編隊を離れて自機に襲いかかってくる。自機は左右に動いて敵や弾を避けながらショットで敵を倒していく。敵軍を全部倒せばステージクリア、次のステージへ。次のステージでも同じ編隊を組んだ敵が、、、】という部分は全く一緒だ。
ただし、タッチパネルで快適にプレイ出来るように原作から変更されている部分もある。特にショットとスコアの仕様は大幅に変更されており、結果として全く異なるゲームになっている。

操作はA,B,Cの3種類。
Aは、ショットボタンと移動操作の両方のボタンが用意されている。
Bは、ゲーム画面自体がショットボタンになっている
Cは、いわゆる仮想パッド操作である。

ショットはセミオートショットで、ショットボタンを押しっぱなしにすると自動で20連射される。ただし、画面右上に残弾数が表示されていて、空(EMPTY)になると連射出来なくなり、自機が赤く光る(オーバーヒート状態)。この場合、ショットボタンから指を離して待っていると、自動回復してまた連射出来るようになる。
連射は非常に強力で、一度に3〜4体の敵を倒せる事もあり、原作とは全く異なる展開になる。

連射出来てしまうものだから原作とは違うゲームではあるが、これが非常に楽しい。連射は20で切れてしまうので押しっぱなしに出来ない。ショットボタンから一度指を離して回復を待ってから再度押す必要があるわけで、これが「撃っている感じ」を上手く演出している。

また、スコアシステムはリスクを負う程にスコアが上がる現代風のレベルデザインになっている。
敵を引きつけて撃つ程にスコアとレベルが上がり、同じステージ数でもレベルによって弾速や敵の速度が変化する。
これによって、スコアアタックも原作とは異なった形で楽しめるようになっている。

●前作(ギャラガリミックス)との比較
画面構成はギャラガリミックスのオリジナルモードと似ているが、操作はオリジナルモードよりも格段に良くなっている。自機は細かく素早く動かせるようになり、自機や敵機には軌跡が表示され、見失う事も少なくなった。連射出来る仕様のおかげで操作のストレスはほとんど無く爽快になった。
一方で、リミックスモードのスライド操作と比較すると、操作は必ずしも良くなっていない。リミックスでは画面右に巨大なショットボタンが用意され、移動操作も正確に行えていた。しかし、今回のギャラクシアンG30の場合、Aは下部が2列になった影響で移動バーが細すぎ、Bはショットで画面を直接タップしなければならず視野が狭くなり、Cはショットボタンが押しやすい代わりに素早い動作が出来なくなっている。
操作の違和感については、操作する領域の狭さが問題になっているものと思われる。ギャラクシアンG30では、画面構成において上部5mm程度余白が無駄になっているように感じた。元々面積が大きいiPadならば操作に何の問題も無いかもしれない。

●生誕30周年
生誕30周年というと、2008年にタイトーがインベーダー30周年という企画を立てていたのが思い出される。iPhone版インベーダーや、携帯版インフィニティジーン(翌年iPhoneに移植)が発表され、現在のiPhoneシューティングにも影響を与えた企画となった(iPhoneとは関係ない所でも色々やっていた)。30年経ってもインベーダーの影響を受けて作られた。

●まとめ
結構おもしろい
http://itunes.apple.com/jp/app/galaga-30th-collection/id413616338?mt=8
なんでボツになったのか覚えてないがまあ良いや。課金価格は現在は円高還元で700円